中日スポーツ 2013年7月8日(月)掲載



2月に手術、復帰わずか4試合目で大会新20アンダーV 薗田 ド派手に 復活
長嶋さんからエール "ジム友"ダルも祝福

ツアー初Vから3年

 薗田は逃げ切った!前日コースレコードの61をマークし単独首位から最終ラウンドをスタートした薗田峻輔(23)が6バーディー、1ボギーの67で回り、大会新記録の通算20アンダーで3年ぶりに優勝した。ツアー通算2勝目で、これまでの大会記録を1打更新した。11位から発進した"怪物ルーキー"松山英樹(21)=東北福祉大=は66と追い上げたが、通算16アンダーの4位タイに終わり、最速での生涯獲得賞金1億円突破は次戦以降に持ち越された。

うれしい

 磐石だった。2位に2打差をつけてスタートした最終ラウンド。前半で4バーディーを奪取。後半も2バーディー、1ボギー。最終18番でウイニングパットを沈めると、薗田は右拳を何度も突き上げた。
 「頭の中が真っ白。ここまで早く(膝の怪我から)復帰して勝てると思わなかった」
 1月のトレーニング中に左膝内側半月板を損傷し、2月に手術。その後リハビリとトレーニングを重ね、苦境を乗り越えて、復帰4試合目での優勝。「いろんなところに染みます。うれしいのひと言です。ちゃんとゴルフができているという実感もある」。
 ツアー初Vから3年ぶりの2勝目。「何度か優勝争いができたし、それがきょうに生きました。いろんな経験をさせてもらって今があると思う」と振り返った。

前日は61

 前日はコースレコード更新の快スコア。しかし"最終日にいいスコアが出ないんじゃないか"との不安もあった。それを払拭(ふっしょく)するために、前夜(6日)はジュニア時代からのライバルであり友人の小平智らと「寝る寸前までみんなでワイワイやっていた。新しい気持ちでいきたかったし、きょうも緊張しないムードをつくっていた」という。
 3年前から米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手と親交がある。同じトレーニングジムを使っている"ジム友"で、今年4月のアストロズ戦で完全試合を逃した一戦を、薗田は現地で観戦している。そのダルビッシュがツイッターで「祝優勝」と祝福。
 ホールアウト後に長嶋茂雄大会名誉会長からも祝福された薗田は「2010年のプレーオフ(負け)を覚えていてくださっていて・・・。"まだまだ試合があるからこの先も頑張って"と言われました。チャンスがあるので、年間複数優勝したい。今後の自分にもっともっと期待したい」。久々の勝利で、薗田は大きな手応えをつかんだ。
(櫛谷和夫)

薗田峻輔(そのだ・しゅんすけ) 1989(平成元)年9月26日、東京都出身、23歳。177センチ、86キロ。3歳からゴルフを始め、中学時代は2年間、単身オーストラリアにゴルフ留学。東京・杉並学院高校では石川遼の2年先輩。3年時に関東アマを制し、明大2年時にプロ転向。5試合目の「ミズノオープンよみうりクラシック」で初優勝。