中日スポーツ 2010年6月7日(月)掲載
度胸満点 初V 自己ベスト66
27歳ルーキー 甲田良美


3打差つけ逆転 高校時代のソフトボール"ライバル"上野の前で決めた!!
今期12戦目 予選通過はたった3度

昨年プロテストに合格した甲田良美(27)=TOSHIN=が、8バーディー、2ボギーの66と猛チャージ。通算14アンダーで混戦から抜け出し、2位に3打差つけてツアー初優勝を飾った。日本人選手の初Vは08年11月の服部真夕以来1年7ヶ月ぶり。度胸満点のニューヒロイン誕生だ。


【気持ちは18歳!!】
 誰もが予想しない結果だった。レギュラーツアー参戦20試合目、過去最高成績は3月のヨコハマタイヤPRGRでの17位。今季12戦で予選通過がたった3度のルーキー・甲田が、優勝をかっさらった。
  「本当にすごくうれしい。自分のベストスコアで回ることができて優勝なんて」。前半3バーディーを奪ってトップに躍り出た。12、13番で連続ボギーをたたいたが、「いつもと同じことをやろうと気持ちを切りかえたら、体が動くようになった」という。終盤5ホールで4バーディーを決め、余裕の3打差V。最後まで見なかったリーダーボードを確認すると、一気に涙があふれた。
 自称「前向きすぎて、結局どっちが前だか分からなくなる」ほど、前向きな性格。ゴルフを始めたのは18歳と遅いが「ゴルフ歴はジュニアからやってる20歳前後の子と同じくらい。気持ちは18歳です」
 ずっとソフトボールの選手で、内野手で4番打者だった。「上野由岐子さんと同学年で、対戦したことがある。ファウルチップしか打てなかった。でもバットに当たるだけでありがたいと思ってた」
 その上野がこの日偶然コースに来ていたことを知ると「本当ですか?会いたかった。ま、向こうは私のこと覚えてないと思うけど」と笑った。ソフトボール仕込みの筋力と体のキレが、鋭いショットの原動力。「負けず嫌いの勝ちたがり屋」は、まだまだ進化しそうだ。(月橋文美)