中日スポーツ 2010年9月13日(月)掲載
藤田攻めてメジャー初V


 
【日本女子プロ選手権】<最終日>◆12日、奈良県・グランデージGC(6601ヤード、パー72)◆晴れ、気温31.1度、風速2メートル◆賞金総額1億4000万円、優勝2520万円◆68選手◆観衆1万830人

 藤田幸希(24)=TOSHIN=が国内メジャー初勝利を飾った。2日目から首位の藤田は、この日も3バーディー、ノーボギーの69と磐石なゴルフで走り抜き、通算13アンダー。2位に4打差をつけて圧勝した。通算4勝目。賞金ランクでも自身最高の3位に浮上した。

賞金ランク自身最高の3位
 前週、初Vを目指す若手選手の言葉を聞いた。「待ってるだけじゃ優勝はこない」。藤田は「私、勝ちにいって優勝できるような選手じゃない。だけど『攻めよう。最近の私は守ってる』って思った」という。その言葉を実践した4日間の最後に、うれしい勝利が待っていた。1番でいきなりピンそば50センチにつけるスーパーショットでバーディー発進。「今週はアイアンショットがきれていた。ピンをデッドに攻めていけるグリーンが大好き」。大会前に全番手のロフトを0.5度立てたアイアンがピタリとはまった。
 メジャーの最終日最終組に「楽しくて楽しくて仕方なかった。幸せだった」。途中キャンベルが激しく追い上げてきたが「迫ってきてくれたおかげで私も引き締まって、良いゴルフができた」という。2打リードで迎えた18番パー5の第3打をピン手前3メートルについてた時点で優勝を確認。ウイニングバーディーを決めると、ボールはそっとポケットにしまった。行き先は心に決めていた。
 「ずっと私を応援してくれていた方が2月にがんで亡くなったんです。3月に線香をあげに伺って、その時『絶対に優勝して報告します』って約束してきた」という。18番グリーン上で激しくおえつした後、プレー中何度も思い出した福井のファンの存在を明かした。
 ビッグタイトル奪取で賞金女王争いの一角に登場。「プロの人生の中で一度は取りたいですけど・・・。でも、まだ無理!」と首を振ったが、身につけた自身はとてつもなく大きい。  (月橋文美)
 ◆ニッキー・キャンベル(2打差まで追い込んだが18番ボギーで2位)「疲れました(苦笑)。5打差は追いつくには大変な差でした。自分のやりたいことはできた」



 ◆藤田幸希(ふじた・さいき) 1985(昭和60)年11月22日、静岡県沼津市生まれの24歳。168センチ、55キロ。中学2年時に父・健さんの指導でゴルフを始める。栃木県の国際情報TBC学院高校3年時の03年関東高校ゴルフで優勝、関東女子アマ2位。卒業後、栃木県のゴルフ場で練習生になる。05年4月プロデビュー。翌06年6月のプロミスレディスで初優勝。宮里藍、横峰さくららと同学年で、ヘッドスピード48メートルの飛ばし屋。不動裕理を崇拝する自称・不動党員。血液型A。